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清水国際特許事務所所長
   弁理士 清水 初志




<はじめに>

 この原稿は、清水国際特許事務所への就職を検討されている学生などの方に向けて書いています。このため、文中の「プロ」という言葉は、主に「専門的知識を基礎に顧客に対して役務を提供する職種」を念頭に置いて使用しています。また、この原稿に書いてあることは、私個人の考え方です。あなたが当事務所に応募する際に、この考え方に従って課題等を提出する必要はありませんし、就職されてからは、実績を積み重ねてあなた独自の仕事観を開拓していただくことを希望します。この原稿が、もし当事務所への就職を検討されている方以外の方にも何らかの参考になることがあれば、とてもうれしく思います。


1.仕事とは

 当然のことですが、それぞれの人は社会との係わり合いの中で生きています。社会というと「インターネット社会」のように漠然としたものをイメージされるかもしれませんが、社会とは「(自分以外の)他人」と考えると理解しやすいと思います。「インターネット社会」も「インターネットを道具とした他人との接触によって成り立つ他人との関係性の集積」と言い換えることができると思います。

 ところで、人は地球上でたった一人では生命の維持ができないように運命付けられています。他人と協力し合って初めて生命が維持され、ひいては充実した生活を獲得することができます。その際に、各人が勝手な行動をとり、マイナスの作用ばかりが積み重なれば、当然人間集団は全員死んでしまうことになります。人間が集団として生き抜くには、少なくとも「各人の他人に対する作用」を足し合わせたときにプラスにならなければなりません。そして、プラスの値が大きければ大きいほど、各人はより余裕を持って人間らしい生活を営むことができます。その「他人に対するプラスの作用」を私は仕事と考えています。他人は特定の他人でも不特定多数の他人でもよいのですが、仕事においては「他人にとってプラスになる」ことが必須の要件であると思います。



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