![]() 2.プロの仕事とは 公園の草を刈るボランティア活動は、町の美観をよくするという意味で他人にとってプラスになっていますから、ここまでの考え方においては立派な仕事といえます。しかし、今日は腰が痛いので草を10本だけ抜いて途中でやめてしまった場合はどうでしょうか。これでも、他人のために役立ちたいという動機で行ったのですから、仕事であると考えます。しかし、もしあなたが草を刈って報酬をもらう業者(プロ)として公園の草刈を依頼され、10本しか抜くことができなかった場合はどうでしょう。これは「プロの仕事」といえないことは明らかです。報酬に見合う結果を出していないからです。また、予定していた草刈が遅れることは社会にマイナスであるという点で、広い意味での仕事ともいえないと思います。 このように、プロとアマチュアの決定的な違いは、アマチュアは動機が重要で結果は必須ではないのに対して、プロは動機にかかわらず結果が必須であることです。言い換えれば、アマチュアはその人自身が「純粋な動機でがんばった」という自己評価に大きな価値がありますが、プロは自己評価ではなく、「客観的な結果に対する他人からの評価」にのみ価値があると思います。 (このように書いたからといって、私はプロとアマチュアを比較して上下をつけたいわけではありません。私は、世の中にプロとアマチュアがあるのは、人間社会の発展に役立っていると思います。「他人のために役立ちたい」という思い自体に価値があることは明らかですし、そこに冷徹な客観性を持ち込む必要はないと思います。一方で、動機だけ純粋でも、結果として他人の役に立たないことだけを積み重ねていては、社会が成立しません。そこで、アマチュアは対価がなくプロは対価があるという切り分けをすることによって、動機の重要性と結果の重要性の調整を、社会全体として図っているのだと思います。) |


